手作り乳液やクリームに使う乳化剤の種類と使い方&選び方まとめ

手作りで乳液やクリームを作る場合、必ず必要になるのが乳化剤です。

乳化剤というのは界面活性剤の一種で、本来なら混ざらないはずの『水と油を混ぜ合わせることができる』成分のことをいいます。

色んな種類の乳化剤があるのですが、その中でも、スキンケアを手作りしている人たちがよく使うものだけを紹介していきたいと思います。

紹介するものは以下の通りです。

・エマルシファイイングワックス
・インスタントエマルシファイイングワックス
・レシチン
・水添レシチン
・ポリソルベート20
・ポリソルベート80
時短

エマルシファイイングワックスの特徴と使い方

エマルシファイイングワックス20g

エマルシファイイングワックスは加熱タイプの乳化剤で、油分も水分も湯煎して加熱してから混ぜ合わせないと乳化しないのが特徴です。

常温では固くて、ロウソクのロウみたいな感じをイメージしてもらうといいかなと思います。

使い方ですが、まず、油分の方にエマルシファイイングワックスを入れて、溶けるまで湯煎で温めます。

シアバターと乳化剤

↑こちらは溶かしたシアバターにエマルシファイイングワックスを入れて溶かしている途中の写真です。

必ず完全に溶かして下さいね。

同時に、違う容器で水分も同じくらいの温度に温めておきます。温度が低いとうまく乳化しないので、75度くらいまでは加熱してください。

水分も油分も温まったら、油分+乳化剤の入った容器に少しずつ水分を入れ、泡だて器でよく撹拌して乳化させます。

↑電動の小さい泡だて器が100均にあったので使ってます。ミルクフォーマーとかカプチーノクリーマーなどの名称で売られています。

手で混ぜると失敗しやすいです(かき混ぜが足りないため)。

エマルシファイイングワックスで作った手作りクリーム

↑市販のクリームのような、きめの細かい綺麗なクリームが出来上がります。

実際の作り方は⇒こちらの記事にまとめています。

販売店によって成分が違うようで、例えば有名どころの2店舗を比べてみると…

★カフェ・ド・サボン
セチルアルコール ポリソベート60

★マンデイムーン
セテアリルアルコール(ヤシ、パーム、菜種由来)、セテアリルグリコシド(トウモロコシ、小麦由来)

※2018年5月時点での情報です※
※カフェドサボンの方でポリソベートと書かれてますが、多分ポリソルベートのことかと思います※

…という感じですので、より自然由来の成分のものが使いたい場合は、マンデイムーンの方のエマルシファイイングワックスを選んだ方がいいのかなと思います。

マンデイムーンさんの公式通販サイトはこちら⇒マンデイムーン

インスタントエマルシファイイングワックスの特徴と使い方

インスタントエマルシファイイングワックス20g

こちらは非加熱タイプの乳化剤で、常温のままかき混ぜて乳化させることができます。

とはいえ、実際に使ってみるとザラザラ感が残ってしまったりして、キレイなきめ細かいクリーム状にはなりませんでした。

↑インスタントエマルシファイイングワックスを使って作った乳液です。

加熱タイプに比べると分離しやすいのと、混ぜ込める油分の量が少なめですね。写真は分離ギリギリまで油分多めに混ぜ込んだものです。

水分多め、油分少なめのサッパリした乳液を作るのに適しています。

非加熱のまま混ぜるので、常温で固形の植物性バターなどは使えません。常温で液状の植物性オイルを使いましょう。

使い方ですが、油分にインスタントエマルシファイイングワックスを混ぜる。水分を少しずつ入れていき、撹拌する。容器に入れて振り混ぜるのでもOKです。

よくかき混ぜたら完成です。

詳しい作り方は⇒こちらの記事にまとめています。

レシチン、水添(水素添加)レシチンの特徴と使い方

こちらは加熱タイプの乳化剤で、「レシチン」と「水添レシチン」の2種あります。”水添”というのは”水素添加”の略です。

卵黄や大豆に含まれる乳化成分をパウダー状にしたもので、自然由来なので安心できる、お肌にも優しい乳化剤です。

成分的には一番オススメなんですが、高価であること、分離しやすいことなどもあって、あまり使う人は少ないですね。一番有名でよく使われてるのがエマルシファイイングワックスです。

市販のスキンケア商品では、天然成分しか使わない!というような超こだわりのあるメーカーさんなどが使っているくらいです。

よほどのこだわりがない限りは、レシチンでの乳化って聞かないですね。国産オーガニックコスメのアルテなんかは、合成成分を一切排除してますので、レシチンを使用してます。

公式サイトにも色々書いてますので参考にどうぞ⇒国産オーガニックコスメ アルテ【公式】本店

使い方ですが、エマルシファイイングワックスと同じです。加熱してかき混ぜて乳化させます。

レシチンのままだと分離しやすいので、水素を添加した「水素添加レシチン」も販売されています。化粧品原料を販売しているお店なんかだと水添レシチンの取り扱いが多いかな。

ポリソルベート20、80の特徴と使い方

液状の乳化剤で、非加熱タイプです。

そのまま水と油を常温で混ぜ合わせて、乳化させることができます。

ただ、ポリソルベートを使う方はクレンジングオイルやクレンジングミルク作成用に買う方がほとんどだなという印象です。(オイルに混ぜると簡単にオイルクレンジングが作れます)

ポリソルベートの後に付く「20」とか「80」の数字なんですが、親水性か親油性なのかを表しています。

数字が大きいほど親油性が高くなりますので、油分多めのクリームが作れます。数字が小さいと水分多めのサッパリ系クリームや乳液が作れます。

↑数字が小さい
たくさんの水+少しの油

少しの水+たくさんの油
↓数字が大きい

成分は『モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン』です。

日本でも食品添加物として使われている成分で、アイスクリーム・マヨネーズ・加糖ヨーグルトなど色んな食品に使われています。

あなたに合うのはどの乳化剤?

どんな人にどの乳化剤が合うのか、タイプ別に分けてみましたので参考にしてみて下さい。

:エマルシファイイングワックスが合う人:
・市販品みたいな綺麗なクリームや乳液が作りたい
・常温で固形の植物性バターを使ってクリームや乳液を作りたい
・保湿力があるものが作りたい

:ワンポイントアドバイス:
・加熱タイプです
・「乳化ワックス加熱タイプ」という商品名で売られていることもあり
・加熱しても成分が変わらないホホバオイルがオススメ
・加熱によって有効成分が失われるものは使わないこと(植物エキスの成分などは加熱に弱いものも多い)

:インスタントエマルシファイイングワックスが合う人:
・サッパリした乳液やクリームが作りたい
・加熱せずに作りたい
・加熱に弱い有効成分(植物エキスなど)を使いたい

:ワンポイントアドバイス:
・非加熱タイプです
・「乳化ワックス非加熱タイプ」という商品名で売られていることもあり
・そのまま容器へ入れて振り混ぜてもいいが、電動クリーマーなどでかき混ぜた方がダマができにくく、上手く乳化できる

:レシチン、水素添加レシチンが合う人:
・肌に優しい乳化剤を使いたい
・とにかく肌への優しさにこだわりたい

:ワンポイントアドバイス:
・加熱タイプです
・水素を添加したレシチンの方が安定性が高いのでオススメ
・分離しやすいので水分はごく少量ずつ入れていき、その都度しっかりとかき混ぜる

:ポリソルベートが合う人:
・加熱しないで乳化させたい
・ダマが絶対に出来ない乳化剤を使いたい

:ワンポイントアドバイス:
・非加熱タイプです
・クレンジングオイルやクレンジングミルクを作りたい方にオススメ

私もよく利用するマンデイムーンさんでは、上記4種類の乳化剤が全部そろってます。

公式サイトはこちら⇒マンデイムーン