乳化剤でどこまで分離せず作れるのか?シアバタークリームで実験した

手作りシアバタークリーム材料

(この記事では、こってり超濃厚保湿シアバタークリームの作り方&レシピと、乳化剤でどんな割合のときに分離するか成功するかについてまとめています)

私は手作りクリームを作る時には、エマルシファイイングワックスという加熱タイプの乳化剤をよく使います。

商品説明には「乳液やクリーム作りに全体量の2~10%の配合でお使いください」と書かれています。

…が、実際に作ってみると、思ったより油多めでも分離しなかったりするんですよね。そういうこともあり『どこまで油をたくさん入れられるのかな?』という疑問がわきました。

そこで、乳化剤何グラム・水分何グラムでどこまで乳化できるのか?を実験してみることにしました。

なお、出来上がったこってり超保湿クリームの使用感は、この記事の一番下に書いています。

使った材料は以下の通りです。

・ハーブの蒸留水
・シアバター
・乳化剤(エマルシファイイングワックス)
・パンテノール原末
・ラベンダー真正の精油

時短

油分より水分が少なくても乳化できるか?!

パンテノール原末を水に溶かすところ

マンデイムーンで買ったdl-パンテノール原末(プロビタミンB5)をハーブの蒸留水に溶かします。すぐ溶けます。

他にも好きなハーブチンキを入れたりしてもいいですね。何も入れず精製水のまま使ってもいいです。

まずは『水10ml、油分20ml、乳化剤3g』で挑戦です。

シアバターと乳化剤

溶かしたシアバター20mlに、乳化剤3gを入れて、湯煎で完全に溶かします。水分は水分で湯煎しておきます。

すべて溶けたら、油分の入ったビーカーに水分を入れて、電動の泡だて器でよくかき混ぜます。乳化剤が足りていれば乳化しますが……

分離した手作りクリーム

いつまでたっても乳化しません。失敗です。

さすがに油分:水分=2:1は無理でしたね。

よ~くかき混ぜますが、ずっと分離したままでした。シャブシャブです。全くクリーム状ではありません。

しかもシアバターが表面で固まり始めてしまいました。とりあえず、水分だけ追加してみることにします。

乳化剤を増やさず水分だけ増やした結果…

分離した手作りクリーム

『油分20ml、乳化剤3g、水分30ml』になりました。

乳化はしないですね。ずーっとかき混ぜてますが、一向に混ざりません。いかにも分離している風ではないんですが、かき混ぜるのをやめたとたんに水と油分で別れていきます。

ちなみに、このレシピで油分10mlだと上手くいきます。

ついに乳化成功!空気を抜けばクリームになった

乳化剤を5gに増やしたところ、やっと成功です!白くなって乳化しました。

・ハーブの蒸留水 30ml
・シアバター 20ml
・乳化剤(エマルシファイイングワックス) 5g
・dl-パンテノール原末 1/2spoon1杯(約0.3g)

手作りクリームと泡だて器

湯煎から外して、冷やしつつもずっとかき混ぜていると、泡だて器が動かなくなりました(ミニサイズなのでクリームが柔らかくないと止まります)。

もったりとした硬めのクリームです。…が、見た目は乳液みたい。でも全然、ビーカーをひっくり返しても動きません。

スプーンを使って手動でかき混ぜることにしました。

手作りシアバタークリーム

空気が抜けて、どんどん量が減っていきます。

分離することは全くないので、乳化剤の量は十分足りていますね。量的には全体量のちょうど10%の配合となっています。


乳化剤を使った手作りクリーム

よ~くかき混ぜると、こんなに量が減りました!半分くらいになりましたよ。

見た目も泡だらけの乳液っぽい見た目から、市販のハンドクリームやニベアクリームくらいに見えるようになりました。

ここで最後に精油を6滴入れました。良くかき混ぜれば完成です。

(精油は入れなくても問題ないです)

エマルシファイイングワックスでどこまで乳化できるか実験結果

手作りシアバタークリーム材料

実験結果は以下の通りです。

・水分 10ml
・油分 20ml
・乳化剤(エマルシファイイングワックス) 3g

・・・・・・分離

出来上がりの分量に対して乳化剤10%
油分:水分=2:1

・水分 30ml
・油分 20ml
・乳化剤(エマルシファイイングワックス) 3g

・・・・・・分離

出来上がりの分量に対して乳化剤6%
油分:水分=2:3

・水分 30ml
・油分 20ml
・乳化剤(エマルシファイイングワックス) 5g

・・・・・・乳化成功!

出来上がりの分量に対して乳化剤10%
油分:水分=2:3

これくらい油分多めで作ろうと思うと、配合量10%くらいでないと無理なのかもしれません。

あと、配合量10%だとしても、油分の方が水分より割合が多いと分離するようです。

なお、この成功したレシピの分量の水分量だけを増やすと乳液になります。水分量の割合が多い分には、乳化は成功しています。

ただ、あまりにも水分量が多いと分離しましたので、そのレシピについても載せてみますね。

・水分 50ml
・油分 15ml
・乳化剤(エマルシファイイングワックス) 2,5g

・・・・・・分離

出来上がりの分量に対して乳化剤およそ4%
油分:水分=3:10

・水分 50ml
・油分 16ml
・乳化剤(エマルシファイイングワックス) 3g

・・・・・・乳化成功!

※キサンタンガムごく少量(1spoon 1/3杯)使用※

出来上がりの分量に対して乳化剤およそ5%
油分:水分=約3:10

出来上がった超こってりシアバタークリームの使用感

エマルシファイイングワックスで作った手作りクリーム

出来上がったクリームです。かなりの、こってり感。

冷蔵庫で冷やしても柔らかいです。バターだけで使うと固まりますので、クリーム状にした方が使い勝手がいいですね。

顔に塗る時には量をかなり少なめにしないと、ベッタベタになります。

洗った後の濡れた髪の毛につけると、いい感じにサラサラになりました。パンテノール効果もあるかもしれませんが、シアバターだけを髪に塗っても調子が良かったので、シアバター効果ではないかと思ってます。

指の皮剥け、足や腕・お尻などの黒ずみにピッタリのクリームになりました。

しっとり感が長時間続きますので、特に乾燥の気になる部分に使うのいいですね。