ポリソルベート80と20の違いとそれぞれの使い方(手作り化粧品)

ポリソルベート80

「水で洗い流せるクレンジングオイル」を手作りするために、ポリソルベート80を購入しました。

この記事では、

  • ポリソルベートとは何か
  • ポリソルベートの種類
  • 手作り化粧品に使う20と80それぞれの使い方

・・・などについてまとめます。

なお、手作りクレンジングの作り方はひとつ前の記事にまとめています。

ポリソルベートの種類

ポリソルベートとは、液体の界面活性剤です。

植物由来の成分です。

ソルビタン脂肪酸エステルにエチレンオキシドを反応させて作り出されたもので、非イオン性界面活性剤となります。


優れた乳化・分散性があるのが特徴です。

海外や日本でも、食品や化粧品の乳化剤として使用されています。



ポリソルベートは以下のように、「ポリソルベート○○」の○○の部分に色んな数字が入ります。

  • ポリソルベート20
  • ポリソルベート60
  • ポリソルベート65
  • ポリソルベート80


上記4種のポリソルベートは、日本で食品添加物として使われているものになります。

市販の化粧品に使われているものには、20、21、40、60、61、65、80、81、85があります。


よく手作り化粧品用の材料として売られているものは、ポリソルベート20とポリソルベート80の2種類です。

ポリソルベート80は何に使うか

ポリソルベート80は、洗い流すタイプのクレンジングオイル作りによく使用されています。


ポリソルベート20よりも親油性が強いので、オイルベースの中へ少量の水分を乳化させる場合に使います

オイルと混ぜるだけで、水で洗い流すクレンジングが作れます。


オイルと水と混ぜてミルククレンジングも作れますが、乳化するとは言ってもホイップクリーム状にはなりません。

水と油が混ざることで少し白っぽくなりますが、液状のままです。

ポリソルベート20は何に使うか

ポリソルベート20は、

  • アロマバスリキッド
  • ミルクローション
  • 精油入り化粧水
  • ボディスプレー、ルームスプレー
  • リキッドファンデーション作り

・・・などに使うことができます。


ポリソルベート80よりも親水性が高いので、多くの水に少量のオイルや精油を乳化させたいときに使います。


アロマバスリキッドは、「精油+ポリソルベート20+精製水」「精油+ポリソルベート20+好みのオイル」などの材料で作れます。

精油が原液のまま肌につかないよう、ポリソルベート20を使ってお風呂のお湯に精油を拡散させることができます。


80がクレンジング用、20がアロマバスや化粧水用といった感じで使うことが多いですが、20でクレンジングを作ることも出来ます。

80は親水性が低いので、化粧水作りには適しません。

  • ポリソルベート20(80)を使ったものを使う場合は、よく振ってから使用しましょう
  • よくかき混ぜないと、混ざらず分離する場合があります

界面活性剤を使うことの是非

肌のバリア機能を考えれば、界面活性剤はあまり使いたくはない成分ではあります。

ただ、ホホバオイルなどのスキンケア用の植物オイルとポリソルベートだけで作った手作りのクレンジングは、少なくとも市販品のクレンジングよりは格段に肌に優しいです。

防腐剤も香料も使ってませんし、石油由来の成分も使っていません。


クレンジングを使わないと落とせないメイクや日焼け止めを使っているけど、肌が弱いので肌に優しいクレンジングが使いたい。

肌が弱いのでこすって落とすものではなく、水で洗い流せるものがいい。

・・・というような方に、こういったポリソルベートを使ったクレンジングオイルの作り方をぜひ知ってもらえたらなと思います。

ポリソルベート80を使って簡単に作れるクレンジングオイルの作り方はこちら



界面活性剤というと肌の弱い方には嫌煙されがちですが、メイクを落とすにはやはり界面活性剤は必要です。

肌にも自然環境にも優しい”石鹸”だって、界面活性剤ですから。

メイクをする人にとっては、界面活性剤というのはどうしても必要になってくる成分ではないかなと思います。

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