手作りでクリームや乳液などを作ると、分離してしまう場合があります。
上の画像が、分離せず上手く作れた乳液です。
分離すると、このようになります↓
特にレシチンなど、肌には優しいんだけど分離しやすい乳化剤などを使うと分離しやすいです。
私が使っているのはエマルシファイイングワックスという乳化剤ですが、あんまり乳化剤を使いたくないこともあり、乳化させられるギリギリの分量で作るので、分離してしまうこともあります。
こういった、分離してしまった乳液やクリームは、使うことはできるんでしょうか。
私の対処法、私はどうしているかということをまとめたいと思います。
分離した乳液やクリームは使用可能かどうか
↑こちらは分離した手作りリンスです。
乳液やクリームなどは、「油分+乳化剤」と「水分+保湿剤など有効成分」をそれぞれ別の容器で湯煎してから、よくかき混ぜて乳化させて作ります。
「油分&乳化剤」に、水分をちょっとずつ入れてよくかき混ぜるんですが、うっかり水分がドバっと入ってしまいまして、それで分離してしまいました。
一度分離しちゃうともうダメで、乳化剤を足し入れたりもしてみたんですが、分離したままでした。
で、この分離した乳液やクリームが使えるのかどうかというと、使えます!!
なので、捨てなくていいですよ。もったいないです。
とはいえ、そのままだと使いづらいので、使う直前に思い切り容器を振ってかき混ぜてから使っています。
それでも乳液やクリームに比べるとサラサラなので、思ったような使い心地ではないですが…捨てるよりいいと思って、ブンブン振ってから使いきるようにしています。
保存期間に注意する
静かにおいている間は分離してますので、油分と水分に分かれています。
水分のほうが、腐りやすいんですよね。油に比べて。手作りなので、防腐剤も入れてないですから、やはり長持ちはしません。
分離しないで、油分と水分がしっかり混ざり合った場合は、水分だけに比べて保存期間は長くなるんですけどね。
…ということで、分離したクリームや乳液などは、手作り化粧水と同じくらい、2週間以内で使い切ってください。
保存する場所は冷蔵庫です。必ず冷蔵庫へ入れてください。
なお、使う前ににおいをかいでみて、臭い場合は腐ってますのですぐ捨ててください。
蜜ろうで乳化させようとして分離したクリームの場合
↑こちらは乳化剤を使わないで、蜜蝋で乳化させたクリームです。
写真を撮った時はうまくいっていたんですが、あとで分離しちゃいました。蜜蝋と水分はほとんど混ざらないですね。
蜜蝋で乳化させたクリームが分離した場合は、固くて振り混ぜたりすることができません。
固いクリームのあちこちに、水滴が入ったような状態になりました。
…ということで、私の場合、水分を捨ててから、油分のところだけ使うようにしていました。
スパチュラ(ヘラ)でかき混ぜても全然混ざらないですし、使っているうちに水分が上に上がってきたり、下に溜まったりするので、水分はティッシュに吸い込ませたりして捨てて使いました。
ちょっともったいないですけど……。
水分をとっちゃうと、バームとして普通に使えますし、保存期間も長くなります。1月以上は持ちますし。
でも分離した水分が残っている場合は、その水分が腐りやすいですから、できれば早めに使い切ったほうがいいかなと思います。
なかなか、分離した水分だけきれいに取り除くことが難しいですから、可能なら2週間ほどで使い切れるといいです。
私の場合は、2週間を過ぎたら顔に使わず体に使うようにして、使い切りました。
乳化を安定させるためにトロミをつけよう
手作りで化粧品を作り始めたころは、分離してしまったら捨てるしかないと思っていました。
でも、よく考えれば肌にいい材料しか使ってないですし、分離はしたけど使えるし、捨てたらもったいない!と思いまして、分離しても普通に使うようにしています。
最初のほうでも少し書きましたが、一度分離すると、乳化剤を追加しても分離したままで、混ざらないです。
分離したらもうそこで仕方ないと割り切って、そのまま使い切ることをお勧めします。
また、自然の大豆などの成分でできた乳化剤「レシチン」なんかは分離しやすいです。
そういう場合は、水分のほうにトロミをつけておくと、乳化が安定しやすくなります。
「キサンタンガム」「グアガム」などですね。これらは食べ物にも使われているものです。保湿効果も出ていいですよ。
水溶性なので、水分のほうに入れて使ってください。