ハーブと密封容器、無水エタノールなどがセットになっている『ハンガリアンウォーター手作りキット』を使って、1か月かけてチンキを作成しました。
チンキができるまでの経緯は⇒1つ前の記事にまとめています。
この記事では、ハンガリアンウォーターのチンキを使って作った化粧水やクエン酸リンスの作り方とアレンジ方法、精油とチンキは混ざるかどうか、実際に作ったレシピなどを載せていきたいと思います。
ハンガリアンウォーターづくりの基本とアレンジ
基本の化粧水のレシピです。
精製水95mlに、ハンガリアンウォーターのチンキを5ml入れます。振り混ぜれば完成です。
・ハンガリアンウォーターのチンキ 5ml
これだけでは保湿が足りないという場合は、基本のレシピにさらにグリセリンなどの保湿剤を混ぜてください。
↑私が現在気に入って使っているのは、グリセリンを4ml足したものです。
・ハンガリアンウォーターのチンキ 5ml
・グリセリン 4ml
グリセリンはMAXで5mlまで入れられます。
グリセリンの代わりに「トレハロース 1spoon1杯」「ベタイン 1spoon1杯」「加水分解コラーゲン原末 1spoon1杯」でもOKです。
ハチミツでも保湿剤代わりになりますよ。この場合は100%のピュアなはちみつを使ってください。
グリセリンの代わりに使えるものとして、「ヒアルロン酸原末」「キサンタンガム」なども使えます。
これらはお好みの量を入れてみてください。
とろみがついて保湿感が増します。
こんなアレンジも可能です
精製水の代わりに、フローラルウォーター(芳香蒸留水)を使ってもOKです。
芳香蒸留水というのはハーブを蒸留した時に出る水分で、ごくわずかですが精油成分が溶け込んでいて、なおかつハーブの有効成分も溶け込んでいる水です。
そのままで化粧水として使えるくらいなので、グリセリンなどの保湿剤を入れなくても、化粧水として使えます。
・ハンガリアンウォーターのチンキ 5ml
グリセリンなどを入れたい場合は、もちろん入れてもOKです。
↑こういうボトルに入れれば、頭皮用化粧水としても使えますよ。
スプレーボトルに入れればボディ用スプレーにもなりますし、化粧直しの時にも顔に吹きかけて使えます。
乳化剤を使えばクリームや乳液にもなります。
ただ、あんまり過熱しすぎるとハーブの有効成分が失われる可能性もあるので、できれば過熱しないでそのまま使うのがオススメです。
精油は混ぜられるのか?について
水に精油を混ぜる場合、無水エタノールを使って混ぜ込むのが普通です。
このハンガリアンウォーターチンキは、無水エタノールと水で漬け込んだものなので、精油も混ざるのかな?と考えて実験してみました。
↑ハンガリアンウォーターのチンキ5mlに精油を5滴いれた写真です。
無水エタノールに入れた時と違って、混ざりきっていません。
このままでは精製水には溶け込まないので、精油を入れたい場合は以下のような手順で作ってみてください。
↓
精製水95mlと混ぜる(よく振り混ぜる)
出来るだけ無水エタノールの量が最低限になるようにしてます。
もしも精油がキレイに混ざりきらなかった場合は、キサンタンガムを入れてとろみをつけてください。
完全に混ざります。
出来るだけエタノールの量を減らそうと思って、私が作ったものでは、以下のレシピでも精油を完全に溶け込ませることができました。
・ハンガリアンウォーターのチンキ5ml
・無水エタノール2ml
・キサンタンガム1spoon1杯
・精油5滴
これならかなりエタノールの量も減らせます。
使う前によく振ってから使ってください。
精油が原液の濃さのまま、肌につかないよう注意してください。
チンキのアルコールを飛ばす方法
チンキのアルコール分を飛ばしたい場合は、湯煎します。
ただ、完全にアルコールを飛ばすというのは難しいです。
写真のように、口の広い耐熱容器(写真は耐熱ビーカーです)にチンキを出して、熱湯につけて30分ほど放置してください。
アルコールを飛ばしたチンキは、長持ちしなくなりますので注意してください。
必要な分だけ湯煎するようにしましょう。
もしアルコールが肌に合わない場合は使用を中止して下さいね。
チンキは無水エタノールを使う以外にも、BGやPGを使っても作れます。
私も以前、シコンという植物をBGでチンキ作成しました。⇒その時の記事を参考にしてみてください。
ハンガリアンウォーターのクエン酸リンスの作り方
手作りクエン酸リンスにも、ハンガリアンウォーターのチンキを入れてみました。
レシピは以下の通りです。
・クエン酸 11g
・ハンガリアンウォーターのチンキ 5ml
・キサンタンガム 1spoon1杯
キサンタンガムは、髪に塗るときにつけやすいように入れています。とろみがつくと髪に塗り伸ばしやすいので。
キサンタンガムは入れても入れなくても構いません。
精油を入れたものも作りましたが、上記のレシピにそのまま精油5滴を入れたら完成しました。
キサンタンガムのおかげで精油が溶け込んでくれましたよ。
混ぜる順番だけ気を付けてください。先にチンキと精油だけで混ぜてから、水と合わせます。
このままではやや分離していますが、キサンタンガムでとろみをつけてよく振り混ぜれば、精油も完全に混ざりました。
クエン酸が入っていて酸性だからなのか、出来上がったリンスはピンク色をしていて、見た目がすごくかわいくて気に入っています。
その他の使い方色々
手作りクリームにも乳液にも入れられます。
石ケン素地に混ぜてもいいですし、手作りのコールドプロセス製法で作る石鹸づくりでも使えます(詳しくは手作りキットについてきたレシピに載っていました)。
入浴剤にもなりますし、バスボムに入れてもいいですね。バスソルトに少し振りかけてもいいですし。
手作りキットで200ml以上のチンキが作れるので、たくさんハンガリアンウォーターを作ってぜいたくにパックにしてもいいと思います。
私はバシャバシャとたくさん顔に重ね塗りして使っています。
チンキのいいところは、長持ちする上に少量で化粧水が作れるところです。
一度作れば精製水と混ぜるだけでいいので、いつも化粧水を手作りしているという方には、化粧水作成が楽になっていいと思います。
初心者の方にも、作り方が簡単でいいと思いますよ。
ぜひ一度、手作りキットでチンキ作成にチャレンジしてみてくださいね。