化粧水やクリームなど、スキンケアアイテムを自分で手作りする時、『精油(エッセンシャルオイル)』を使うことがあります。
私もよく化粧水を作るときなどに使っていますが、精油と言っても「どんな精油を買えばいいか、使えばいいか」というのは分かりにくいですよね。
そこで、この記事では以下のような内容をまとめます。
・スキンケアに使えない精油ってどれ?
・精油を使うときに気を付けたいこと
化粧水など肌に使える精油の選び方
精油(せいゆ)は「エッセンシャルオイル」とも呼ばれます。
植物から得られる成分で、揮発性のある油分のことです。
基本的にはオイルで薄めたり、エタノールなどを使って水に溶け込ませるなどして、薄めて使います。
精油というと、小さい遮光ビンに入っていて、いい香りのするものだというイメージがあるかと思います。
しかし、スキンケアに使える精油は、必ず100%天然の精油だけにしてください。
100均にも小さな遮光ビンに入った精油が売られていますが、あれはアロマオイルであり、天然100%の精油ではありません。
アロマオイルやマッサージオイルの全成分をチェック
まずは、精油と間違えやすいアロマオイルやマッサージオイルの全成分をチェックしてみましょう。
スキンケアに使えないアロマオイルやフレグランス用のオイルの場合、以下のような成分で構成されています。
「界面活性剤、エタノール、香料」
「エタノール、精製水、香料」
「香料、アルコール、精製水」
こういったものはスキンケアに使えないもので、香りを楽しむためのオイルになります。
石油由来の合成香料が使われていることがほとんどで、香りの持続力があり、安いです。ただ、その代わりに肌に使うことはできません。
(精油は天然の成分なので、香りは長時間もちません)
マッサージオイルの場合は、以下のような成分になります。
これはダイソーの「マッサージオイル(ラベンダー)」の全成分を例にしています。
ミネラルオイルというのは石油を精製したオイルです。
ラベンダー油はラベンダーの精油ですね。マッサージ用で肌に使うものなので、ラベンダーの精油が使われています。
ホホバ種子油はホホバオイルのこと。
アルガニアスピノサ核油はアルガンオイルのことです。
バオバブ種子油はバオバブオイルのことで、これらも肌に塗るオイルとして使えるものです。
最後の香料というのが、詳しい内容は分からないのですが、石油由来の合成香料である可能性が高いです。
ただ、精油の場合も香料と表記されますので、精油である可能性もあります。…が、値段的に合成香料かなぁ。。と思います。
アロマのマッサージオイルはそのまま肌に塗ってマッサージに使うものなので、手作り化粧品に使うためのものではありません。
天然100%の精油のパッケージを見てみよう
↑こちらは100%天然の精油です。
これが手作り化粧水や手作りクリームなどに使える精油です。
パッケージに何を書いてあるかはメーカーによって違うのですが、写真を見てもらうと、以下のようなことが書いてあります。
全成分 セイヨウハッカ油
学名 Mentha piperita
科名 シソ科
抽出部位 全草
抽出方法 水蒸気蒸留法
100%天然の精油の場合、『精油』や『エッセンシャルオイル』とパッケージに書かれていることが多いです。
そうでない場合はアロマオイルなどと書かれています。
また、学名がかかれていたり、抽出方法も書かれていることが多いです。
ほかのメーカーの精油のパッケージも見てみましょう。
ラバンジン・グロッソというラベンダーの精油です。
これももちろんスキンケアに使える100%天然の精油なんですが、パッケージの一番下に『100% Pure Essential Oil(100%ピュアエッセンシャルオイル)』と書かれています。
こういう風に、パッケージを見て100%天然の精油であることが確認できることがほとんどです。
通販で買う場合は、商品ページに注意書きが書いてあると思いますので、しっかり読んでみてください。
通販でスキンケアに使う精油を買う場合は、手作り化粧品を販売しているお店などで買うといいと思いますよ。
私はいつもマンデイムーンか、カフェ・ド・サボンというお店で買っています。
なお、「アロマオイル」と書かれてあっても100%天然の精油であることがあります。
そこはちょっとややこしいんですが、スキンケアに使えるものは商品説明のどこかに「精油」や「エッセンシャルオイル」「天然100%」などの記載があると思います。
注意するべきポイント
精油は、植物を圧搾したり蒸留したりして抽出する油分で、植物の持つ成分をギュッと濃く凝縮したものです。
そのため、使い方にも注意するべき点があります。
・目に入らないよう注意
・飲用しない
・妊娠中の方・授乳中の方は使用しないか、よく調べてから使用すること
・持病がある方は注意すること
・猫が精油を摂取しないよう注意する
精油は基本的には、妊娠中の方は使わない方がよいとされています。
妊娠中でも使えるものもありますが、不安であれば精油を使用するのは避けたほうがいいかと思います。
パッケージにも書いてありますが、飲用は決してしないでください。
薄めたものであっても、飲んではいけません。飲み込む恐れがあるので、うがいにも使わない方がいいでしょう。
種類によっては、希釈せずそのまま肌に塗れる精油もあるのですが、基本的にはそのまま塗るものではないです。
マッサージに精油を使いたい場合は、オイルに少しだけ混ぜて使います。
最後に、猫のことです。
犬や馬、羊などほかの動物には精油は大丈夫なんですが、ネコ科の動物に精油は危険です。
人間や犬などは、体内に取り込んだ精油の成分を肝臓で代謝し、体外へ排出することができます。
しかし、猫はこの代謝がなかなかできないのです。
そのため、中毒症状を引き起こすことがあります。
猫ちゃんを飼っていらっしゃる方は、精油を使わないようにお気を付けください。
このブログでもいろいろなレシピを載せていますが、精油を全く使わなくても手作り化粧品は作れます。
手作りコスメのレシピを見た時に、材料に「精油」と書かれてあっても、精油だけ省いて作っても全く問題ありませんよ。