手作りの乳液(柔らめのクリームと言った方が近いかも)の作り方ですが、この前は普通の乳液のレシピに蜜蝋をプラスして作って保湿力アップしました。
保湿力はそのままに、伸びがもっといいのを作りたかったので、今回はまた別の材料で乳液を作ることにしました。
乳液とはいっても、顔にはちょっとしか使わなくて主にボディ用に使いたいので、伸びがいい&保湿力があるのが欲しいんですよ。
クリームだと指を突っ込むことになって、長持ちしないですし、スパチュラを毎回洗うのも面倒です。なのでボトルから出しやすい乳液くらいの硬さのクリームが作りたいんですよね。
今回の手作りレシピではけっこう、理想的なものが出来上がりましたよ!さっそく作り方をご紹介していきますね。
化粧水に増粘剤をプラスしよう
少量の精製水に、キサンタンガムを1spoon1/3杯入れます。キサンタンガムはちょっとずつ入れてください。
ダマにならないようによくかき混ぜつつ、精製水を50ml入れていきます。
キサンタンガムは増粘剤で、化粧水にとろみをつけるものです。トウモロコシのデンプンを発酵させて作ったもので、手作りスキンケアの材料としてよく使われています。
粘度を上げるだけでなく、保湿力もアップさせてくれますよ。
食品のとろみ付けにもよく使われている食品添加物なので、安心感もあり私もよく使っています。手持ちの化粧水に混ぜても簡単にとろみ化粧水が作れます。
混ぜ方が下手なのか、いつもダマになるんですよね(;´∀`)
仕方がないので小型の電動泡だて器(100均にて150円で購入)を使って混ぜ込みます。これだと簡単ですしダマも残りません。
混ぜ終わったら紫根チンキを入れます。今回は2,5ml入れました。
チンキというのはエキスのことです。紫根というハーブを漬け込んだエキスになりまして、保湿の役割と紫根の成分が入ってます。
代わりにグリセリンでも全然OKですよ!薬局に売ってます。他にはトレハロース、ベタインなどでもOKです。
・キサンタンガム 1spoon 1/3杯
・紫根チンキ(グリセリンでもOK) 2,5ml
アボカドオイルとシアバターでしっとり感をプラス
こっちは油分の方です。
乳液は油分は油分で湯煎して温めて、水分も別の容器で湯煎して温めておきます。
今回はアボカドオイルを入れて、肌への優しさと保湿ケアに特化させようと思います。アボカドオイルもアボカドバターも、どちらもかなり保湿ができますよ。今度はバターを入れようかなぁ。
他にはセサミオイルとシアバターも入れました。シアバターもしっとりしますね。
セサミオイルは抗酸化作用に期待したいなと思って入れました。あと浸透力もいいので体のケアにそのまま塗ってたこともあります。
・アボカドオイル 8ml
・精製セサミオイル 3ml
・乳化ワックス(エマルシファイイングワックス) 3g
湯煎で温めておいた、とろみをつけた化粧水を、別の容器へ2/3ほど移しておきます。
これは一気に油分と水分を混ぜると分離することがあるためです。よけておいた2/3のとろみ化粧水は、冷めないよう湯煎しておきます。そこそこの温かさ(30度ほど)でOKです。
泡だて器でかき混ぜて乳化させたら出来上がり
100mlのビーカーにだいたい16mlほどのとろみ化粧水が入った状態になりました。
そこへ温めた乳化ワックスとオイルを一気に全部入れます。乳化ワックスは必ず完全に溶かしておいてください。
電動の泡だて器で混ぜます(カプチーノクリーマーとかミルクフォーマーとかいう名前で売ってます)。
真っ白になったらさっきのトロミの付いた化粧水をちょっとずつ足し入れていきます。全ての材料が混ざったら、そのまま水につけて冷ましつつ、更にかき混ぜます。
だいたい水で冷やし始めてから3~4分ほどかき混ぜ続けたら出来上がりです。
今回のレシピの全量は以下の通り↓
・キサンタンガム 1spoon 1/3杯
・紫根チンキ(グリセリンでもOK) 2,5ml
・シアバター溶かした状態で 5ml
・アボカドオイル 8ml
・精製セサミオイル 3ml
・乳化ワックス(エマルシファイイングワックス) 3g
顔はもちろん、全身に使える乳液が出来上がりました。髪の毛につけたりもしてます。
なお、精製水の量を30mlにしたらクリームになります(他の材料はそのままの分量)。
完成した乳液の使い心地は?
トロトロした感じが分かるかな?増粘剤のキサンタンガムのお陰で、とろ~んとしています。
柔らかさもちょうどいいです。手に出しても流れないくらいなので、乳液にしてはかためですね。体に塗る時も垂れなくていいです。ボトルに入れても出やすいくらいなので、使い勝手がいいです。ポンプに入れて使ってもいいですね。
肝心の保湿力ですが、かなり高めです!キサンタンガムで保湿感さらにアップしてます。
伸びの良さとしっとり感がちゃんと同居できてますね。お風呂上がりに体中に塗るにはもってこいです。ボトルからビューッと出せるし、少量でも伸びるので素早く広範囲に塗れます。
この分量なら、分離も全くしないです。安定してました。
手作りで防腐剤など一切使ってませんので、冷蔵庫保存で2週間以内に使いきって下さい。
常温保存したい場合は、とろみ化粧水を作った時点で1.2-ヘキサンジオールを1ml入れて混ぜて作って下さいね。
1,2-ヘキサンジオールは防腐効果があるんですが、手作りで化粧品を作られている方にも使われているものです。ノンパラベンのスキンケア商品にもよく使われています。
私はできる限り無添加で作りたいので入れませんが、夏場は腐らないよう入れたりもします。
…と、長くなりましたが、しっとり感が強いうえに伸びがいい乳液が出来上がりました!
お風呂上がりのボディにこれを塗るだけで、カサカサで白い粉が吹きまくっていた私の足も落ち着きを取り戻しています。